Q. 景気がいい、わるいって何をもって判断するんだろう?
A. 正確には、経済企画庁の景気動向指数検討委員会が、各種の経済指標から景気の山、谷を示す基準点を発表します。ただ、半年から2年近く経ってから発表されるため、民間の研究機関が独自に速やかに、山・谷を発表しています。
景気の山・谷を論じる前に、まず「景気」の意味ですが、経済状態の優劣を表すものとして用いられます。景気変動を説明するのに、1、キチンサイクル、2、ジュグラーサイクル、3、コンドラチェフサイクル、の3つを用いる場合が、一般的です。
一つめの「キチンサイクル」は、在庫投資活動を原因とする約40ヶ月のサイクルを指しています。第一の局面では、需要増大で生産高が増加しながら在庫水準が低下します。第二の局面では、生産高と在庫水準がともに増加傾向を示します。第三の局面では、需要減少で、生産高増より在庫増のペースが高まります。第四の局面では、需要減少が生産高縮小に波及し、在庫も減少します。
二つ目の「ジュグラーサイクル」は、設備投資変動を原因とする約8年から約10年で循環がみられるサイクルを指します。
三つ目の「コンドラチェフサイクル」は、新しい産業の盛衰過程で生じる40年から60年で動く長期波動を指します。第一波は産業革命であり、山が1810年から1817年、第二波は鉄道の発達で、山は1870年から1875年、第三波は1914年から1920年を山とする電気・自動車・化学の発達を指す。コンドラチェフ(当時ソ連の経済学者)が指摘したのは、この第三波まで。第四波は、石油化学・電子工学・原子力の発達による1970年代と言われています。
今現在(99年8月)は、98年秋を底をとする景気上昇局面と、一般的には理解されているようです。