Q. 米国の物価統計  



A.  日本と同様な物価統計がありますが、その内容はやや異なります。いずれにしろ、物価動向から金利動向を予測する手段として、とても重要視されます。生産者物価(Producer Price Index、略してPPI)は翌月10日前後の金曜日、消費者物価(Consumer Price Index、略してCPI)は翌月の20日過ぎに発表となります。


 PPIは国内製造業者の販売価格約3,100品目を労働省労働経済局が調査し発表します。日本の卸売物価に近い統計ですが、日本の場合は輸送費や流通マージンを含んでいるのに対して、米国の生産者物価は生産者の出荷時点での価格が対象です。また製造段階別に、原材料・中間財・最終財に分類されているほか、季節的な要因で動く食料・エネルギー価格を除く数字も、コア・インフレ率、もしくは基礎的インフレ率として重宝されています。

 CPIは労働省労働統計局が調査し発表するものでが、細かくはCPI-W、CPI-Uと呼ばれる2種類の統計があり、通常CPIとはCPI-Uを指します。CPI-U(CPI for All Urban Index)は、都市地域の全消費者を対象とした小売・サービス価格の調査によるもので、全人口の約8割をカバーしていると言われます。日本の消費者物価に比べて商品価格動向よりサービス価格の推移に重点が置かれています。CPI-W(CPI for Urban Wage Earners and Clerical Workers Index)は、賃金労働者・事務職従事者の消費支出構成比から算出しているもので、インフレ動向を見るというより、賃金交渉などの基礎的データとして利用されるようです。