Q. 米国の連邦準備制度  



A.  日本の日本銀行に相当するのが連邦準備制度(Federal Reserve System、略してFed、フェッド)です。金融政策の基本方針決定に中心的役割を果たす組織がFedで構成される連邦準備制度理事会です。構成メンバーは7名で任期は14年です。

 
 日本銀行と同じなら、連邦準備銀行の間違いじゃないの?、と考えてしまいますが、連邦準備制度なのです。これは複数の組織体、つまり複数の地区連邦準備銀行から成り立っているためです。この制度の下で連邦準備制度理事会、Board of Governors of the Federal Reserve System があり、日本ではよくFRBと呼んでいます。日本で金融政策を決めるのは日本銀行政策委員会ですが、米国の場合は公開市場委員会、Federal Open Market Committee、略してFOMCです。このFOMCの構成メンバーはFRBの理事全員と、地区連邦準備銀行の総裁12名から選出される5名の総裁です。

 このFRBの構成メンバーは、議長、副議長を含めて計7名で構成されています。FRBの監督下に全米12の地区連邦準備銀行があり、各々株式会社となっています。じゃ株主は誰?、という話になりますが、株主は銀行です。つまり米国にある銀行は地区連邦準備銀行に出資し(一部出資していない銀行もあるようですが)、出資している地区連邦準備銀行の下で検査・監督を受けます。

 FOMCは年8回、約6週間毎の火曜日に開催されますが、2月と7月だけは火・水曜日と2日間の日程で開催されます。議決は単純多数決と至って明快です。地区連邦準備銀行から選出される5名ですが、ニューヨーク連銀総裁は常任で、残り4名の枠を11地区の総裁が1年交代の輪番で勤めます。ただ、メンバーではない地区連銀総裁も議決権のないオブザーバーとして出席しています。この議事録は公開されますが、議決にあたり賛成者、反対者の名前が具体的に開示されます。この議事録公開の時期ですが、次回の会合が開催される週の金曜日と間が空いてしまうものの、内部資料の公開ということもあり、マーケット参加者では熟読する人が多いようです。


日本銀行政策委員会の構成メンバーは、議決権を持つ総裁と任命委員4名と、議決権のない大蔵省代表と経済企画庁代表の計6名

全米12の地区連邦準備銀行は、ボストン、ニューヨーク、フィラデルフィア、クリーブランド、リッチモンド、アトランタ、シカゴ、セントルイス、ミネアポリス、カンザスシティ、ダラス、サンフランシスコ